真っ白になって夜空に飛び込む
誰かの未来になるとは考えなかったから
不必要な青春にもたげた不幸せに嘆く
あの日見た陰の暗さには敵わなかったと
睨まれる事に常におびえていたのに
一時半を回っても届かぬ想いを馳せている
鏡には映らなかった自分の姿は
ゴミ箱の中に詰まった美学が証明してくれる
確かにここに存在したって
湯気みたいに消えてくウソに変わりはないけど

 

止まらない時計の針に怯え泣く
確かめる術もない次元がずっとずっと進む
お迎えが来たってもう手が伸びない
愚かさをただ人間にして欲しかった

 

戦争後夜の静けさのような
不安定な魔法にかかった気分でずっといた
いつの日に掲げたか汚い愛情の塊を
今更になって誰かに押し付けようとしている
一列に並んだ指ハメ人形のように
ずっと動けなくなってしまえたら楽なのに
どんな哲学にも当てはまらなかった
汚点としての人間賛歌にたゆたう事で
いくら顔のないブリキに潰されても
心臓の動きが止まることを考えもしなくなった

 

止まらない時計の針に怯え泣く
確かめる術もない次元がずっとずっと進む
お迎えが来たってもう手が伸びない
愚かさをただ人間にして欲しかった

 

ありがとう足の動きを止めないカレンダー
世界を書き換えようとした絵本やアホ
こんな事もう終わりにしてしまいたいのさ
吐いて捨ててしまおうこんな思い出